食べることは、文化を受け継ぐこと。

更新日 2026/01/13 14:51

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栄養は身体をつくり、食文化は未来をつくる。

世界はデジタル化によって近づき、情報や商品は瞬時に行き交う時代になりました。 しかしその一方で、本来は家庭の中で受け継がれてきた教育や思想、食文化までもが、効率や価格という物差しで分断され、一部の価値として消費されつつあるように感じています。

食べ物は、単なる栄養補給の手段ではありません。
親が子を想い、祖父母が家族の健康を願いながら用意してきた日々の食卓には、土地の恵み、人の知恵、手間を惜しまない優しさ、そして生き方そのものが静かに息づいてきました。
そこには、決して断ち切ることのできない縁と、次の世代へ手渡すべき意味があります。

私は、日本各地で素材作りやレシピ開発に取り組む仲間たちと向き合いながら、そうした物語を栄養というかたちに整え、未来を担う人たちへ託したいと考えてきました。
大量に作ることより、正しく選ぶこと。
流行を追うことより、続いてきた理由に耳を傾けること。

このコラムでは、素材と人、その土地の声を通して、日本の食文化が持つ本来の力をお伝えしていきます。
子どもたちの健やかな毎日と、日本の未来が、静かに、しかし確かに育まれていくことを願って。


栄新薬株式会社
食べ物作り素材担当 森下 洋